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──◇◆ 1.診断士の目 ──────────────────

中小企業の皆さんは特許を取るな!?
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A社長 :えっ!特許を取るな!ですか?
世間では、特許を取得して、排他的な技術で、顧客を獲得せよと言われているのに???
B診断士:そうです。でも、ちょっと語弊があるかな。少し、訂正すると、『特許は、安易に取るな』ですかね。もう一歩踏み込んでいうと、『特許を取得する前には慎重に考えなさい』ということかな」

A社長 :う〜ん、良く判りませんが、少し詳しく聞かせてください

B診断士:はい、では、これから少し具体的なお話をさせていただきますね

ということで、特許を取得、いや、出願する前に考えなければならない3つ のことをご説明します。

■◇今日のポイント「特許出願前に考えること」

1.特許は出願すると、公開されること
2.特許は出願しても、登録(権利化)するまでに時間がかかること
3.特許を出願、登録、維持するのに、お金がかかること

◇具体的な検討内容

1.特許は、出願すれば、それが、特許として成立(権利化)するかどうかに関わらず、出願内容が1年半後に公開されます。

→これは、どういうことかというと
その特許内容にあたる技術やビジネスモデルが公になり、より優れた技術をもった企業などが、それをヒントにより優れた模倣特許や、その周辺特許を出す可能性があります。

2.特許は、出願して、審査を受け、すんなりいっても権利化するまで2〜3年かかります。もし、特許庁から拒絶理由通知(類似の特許がすでに出ていたり、特許請求範囲が不明確であったりした場合、差し戻しがきて、再考して異議申し立てを行うことになる)が来た場合は、4〜5年かかる場合もあります。さらに、拒絶され審判に持ち込んだりすると、出願して7〜8年かかることもよくあります。

→これは、どういうことかというと
特許が成立し権利化できたころには、その技術やモデルが陳腐化していることもあるということになります

3.特許は、出願したときや成立したときなどの費用として、約20万円、そのときの弁理士さんへの費用が約50万円(これは、人によってまちまちなのでご参考)、特許権利化後の20年間の維持費用が約100万円必要となり、特許1件あたり、150万円から200万円はかかることになります。

→これは、どういうことかというと
特許費用にかかるコストを回収することができるかどうかを、出願前に考慮する必要があります。

◇では、特許は取得しない方が良いのか… そういうわけではありません。特に、生産方法や販売方法など、その方法が他社に特許で独占されては、生産や商売ができないような特許は、取得するに限ります。ただし、十分に、先の「今日のポイント」の3項を出願する前に十分に考慮することが必要です。特に、単発的な製品や、防衛特許などは、安易に出願せずに、公開時間より短い1年半以下のサイクルで、常に新製品を開発して、他社の特許が出た場合でも、それを上回るような開発力を身につけることが重要です。

◇最後にもう2つ
1.出願前には、まずは、周辺特許を事前に検索することです。特許庁の特許電子図書館(無料)や民間のPATOLIS(有料)などを利用する。
2.中小企業支援センターや発明協会などに相談する。
この2つのことを実施することをお薦めします。


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