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| ──◇◆ 1.診断士の目 ────────────────── |
インターネットはテレビを飲み込むか |
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| 日本でパソコンの低価格化が実現したのは「DOS/V」の登場による、と言われています。このときの画面の仕様は、640x480ドット 横と縦の比が、4対3でした。これは、現在の地上波のテレビ画面の横と縦の比に等しいものです。つまり、既にこのときからパソコンはテレビを意識して設計されていました。 |
さて、現在のテレビは、何を商品として提供しているのでしょうか。実は、番組ではなくて(番組は無料)、電波を「媒体」として売っているのです。番組はむしろ集客の手段であり、その内容によって、おおよその視聴者、つまり広告を受け取る対象、のセグメント化をしているのです。
大量の視聴者という媒体の強みを活かし、電波を高く売る、というビジネスモデルですが、ここにブロードバンドという強力なライバルが登場しました。 |
ブロードバンドは、従来のコンテンツ(番組)を、特に求める人には有料で提供できますし、しかも電波では実現できなかった、視聴者が観たいときに視聴できるようになりました(オンデマンド)。また、オリジナルの番組を、非常に狭い顧客層に提供することも可能です。特定の人にターゲットを絞り、よりフィットする番組を提供するわけです。 |
番組の魅力は、まだまだテレビが優っている、というものも多くあります。CSやBS、ブロードバンド放送が束になっても、テレビの視聴者数にはかないません。無料で面白い番組が数多く見られるからです。 |
しかし、実は、テレビにとって最も脅威なのは、ブロードバンドなら、番組でもCMでも、メッセージの提供を不特定多数ではなく、特定少数者にきちんとセグメントして提供できる事ではないかと思われます。テレビは、薬や日用品、清涼飲料のような、日常的に誰でも消費するものの広告媒体としてはふさわしいのですが、ニッチな商品ではコストが掛かりすぎます。ブロードバンドは安価に、最もふさわしいターゲットにのみメッセージが届けられます。 |
ブロードバンドは、映像の品質を向上させ、CM並の表現力を得ました。ごく狭い顧客層に絞って、このメッセージを届けることは、おそらく既に実現できていることでしょう。そして、それは、テレビの利益の源泉である媒体としての電波の価値を、相対的に大きく引き下げることになるでしょう。車や住宅などのプロモーションには、すでにその兆しが見え始めています。しばらくは、高齢者向けのように、ブロードバンドのアクセスをあまりしない顧客層に向けてのCMが残るでしょうが、やがて、ITスキルの高い高齢者層に変われば、それすらも取って代わられます。 |
各企業が、広告の媒体のひとつとしてインターネットを選ぶようになってきています。ラジオも雑誌も、その影響は少なくありません。ブロードバンドによって、動画配信の機能を得た今、次はテレビだ、というのは自然な流れではないかと考えられます。 |